皮膚炎

乳児湿疹
  症状: 生後間もなく、顔や体に湿疹が出る。
頭に出るとふけが固まったようになり、脂漏性湿疹と呼ばれる。
 
  治療: 基本はスキンケア
必要に応じて +外用薬
続けても治らない場合はアトピー性皮膚炎との識別が必要
 
  診断: アレルギー検査(RAST等)
 ※ひどい場合を除き、生後3〜4か月(離乳食開始前)に行うことが多い。
 
基本の治療=スキンケアは同じですので 乳児湿疹として治療された方が  後に アトピー性皮膚炎(食物アレルギー)と 診断されても問題がないからです。


安心して LET’S スキンケア!

アトピー性皮膚炎(食物アレルギーを含む)
   
 原因: 原因となる物質をアレルゲンと呼ぶ。
乳児期・・・食物が多い(卵白、ミルク、小麦、大豆など)
やがて・・・ハウスダスト、ダニ、動物上皮(犬、猫など)、その他様々
  診断: アレルギー検査(RAST等)
  治療: 基本はスキンケア
必要に応じて +外用薬 、内服薬や食事療法
 


   外用薬
種類 製品名 はたらき 備考
 保湿剤  白色ワセリン
 亜鉛化軟こう
 他に、ヒルドイド、デルマクリンなども用いる。
 単独か混合で。効果もそれぞれで異なる。
 市販品はキュレルなど
 セラミド入りがオススメ
 ステロイド外用薬  キンダベート
 プロパデルム
 炎症を抑え、皮膚を平常に近づける。
 うまく使うと大変効果的。強弱をレベルで表す。
 ステロイドが心配な方へ
プロトピック軟こう  プロトピック  免疫抑制剤(非ステロイド)。うまく使えば
 ステロイドを減らしたコントロールも可能。
 UVをカット など
 使い方を知りましょう
   
内服薬
 
種類 製品名 はたらき 備考
メディエーター
遊離抑制剤
 インタール  不消化アレルゲンの吸収を抑える。
 薬は殆ど吸収されず便で排泄。安全度高。
 離乳食を食べる
 20〜30分前に服用
 抗アレルギー剤  セルテクト
 ジルテック
 他にアレジオン、ザイザルなど。
 アレルギー反応を抑える。ひどい場合に使用。
 眠気などが少なくなり
 長期投与可能に
抗ヒスタミン薬  アタラックス
 ぺリアクチン
 かゆみを抑える。ひどい場合に使用。
 眠気など、脳神経への副反応により使用減。