大切なことは、皮膚を傷つけないことです。 こどもの皮膚は、成人以上にデリケート。少しの刺激でも大事な皮膚は傷つけられ、その保護作用が失われます。さらに、石けんでの洗いすぎにも要注意です。特に、こすりすぎる、ひっかく等の刺激は、皮膚に大きなダメージを与えます。 |
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・お子さまの爪は伸びすぎていませんか? 伸びた爪でひっかくと、皮膚にさまざまな傷を残します。 ・服は、刺激性のもの(毛糸、けばけばした衣類)ではありませんか? お子さまの頬が、お母様の衣服でこすれて傷つくこともまれではありません。 ・周りにたばこを吸う方はいませんか? たばこ(受動喫煙)は、皮膚炎を悪化させます。 ・お風呂で洗いすぎていませんか? |
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石けんで洗いすぎると、大事な皮膚の表面が痛み、保護作用の低下につながります。 日本人は、お子さまを玉石(たま)に例える事がありますが、皮膚は玉石を洗うようにはいきません。タオルやガーゼは使わないで、手指に石けんの泡を作り洗うのがおすすめです。 それでも、洗いすぎているかもしれません。 皮膚炎のある身体の洗い方を左右別々(石けん使用を右腕は毎日、左腕は3〜4日に1回など)にして確かめてみるのも良いでしょう。もし週に1〜2回の皮膚がよりきれいであれば、できるだけ洗うのを控えましょう。 もちろん、顔やおしりなどに付いた汚れや排泄物等を洗わないでということではありません!臨機応変にどうぞ。 |
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また、皮膚炎にとって皮膚の乾燥は大敵です。 例えば、ハウスダストやダニに強いアレルギーがあるお子様でも、ダニが多い夏よりダニが少ない冬に皮膚炎が悪化する事が多いのです。これは、いかに乾燥が皮膚に良くないかを表しています。 暖房を使用する事で、さらに乾燥が進む事も知られています。 まとめ (1)洗いすぎない(ほとんどの場合、できるだけ石けんで洗わない方が良い) (2)保湿剤を多めに塗る。 (3)加湿をしっかりする。 これらを軸にスキンケアをしましょう。 |