俗に盲腸とも呼ばれていますが、実際は盲腸に連続する虫垂の炎症です。
定型的には、お腹のみぞおちから痛みが始まり、臍の右下に痛みが強くみられるようになります。次第に痛みが強くなり腰をかがめて歩くようになることもあります。幼小児では機嫌が悪いだけのこともあります。微熱で始まり、進行すると虫垂が破れて腹膜炎になり高熱がでる場合もあります。しばしば、嘔吐、下痢や便秘などを伴います。風邪症状や胃腸炎に引き続いて虫垂炎になることもまれではありません。特にお子様では、虫垂炎が進行し腹膜炎になりやすく、注意が必要です。腹痛が強い場合や繰り返す場合には、早めに受診しましょう。
診断は、お腹の所見や白血球数の増加、超音波検査などで行います。
診断が確定すれば、原則として小児外科にて、全身麻酔をして開腹手術や腹腔鏡による手術が必要です。
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