1.症状別対処法・応急処置


脱水症

小児は、成人に比較して組織間液が多いことなどにより

体液量(体重に対する水分の割合)が多く、脱水症になりやすい状態にあります。

体液量:新生児(約80%)、3ヶ月〜乳児(約70%)、成人(約60%)




◆観察のポイント◆

・意識はあるか

・ぐったりしているか

・皮膚、口唇は乾燥しているか


・水分(電解質)は摂れているか

・体重が減っているか

・尿はでているか


対処法◆

 
水分、電解質の補給が重要です

にんじんスープ、重湯やおかゆ、みそ汁の汁のみ、母乳、下痢用ミルク

市販イオン水(オーエスワン,小児用アクアライト、ポカリスエットなど*)


嘔吐、下痢、熱射病など原因によっても対処が異なります

 重症な場合はすぐに小児科を受診しましょう




*経口補水液関連製品について(脱水症があるとき・・・)
  • ポカリスエットなどのスポーツドリンクは、電解質の含有量が少なく、薄めると、かえって薄くなりすぎます。
  • アクアライトなどの乳幼児用イオン水には、スポーツドリンクよりも、電解質が多く含まれています。
  • 市販の経口補水液(オーエスワン、オーエスワンゼリー、アクアライトORSなど)には、乳幼児用イオン水より更に多くの電解質が含まれています。
    このため、点滴が必要な場合でも、ORSをこまめに摂取することで脱水が改善しやすいと考えられます。
    
   ※
 ただし、元気な時に、ポカリスエットなどのイオン水を常飲すると
     カロリーや電解質の摂りすぎによる、
     肥満、塩分過多や虫歯の原因にもなるので注意が必要です!