小児気管喘息

  症状: 気道が[過敏→(様々な刺激)狭く→(次第に慢性化)変化=リモデリング]する疾患です。小児気管支喘息では、発作性に喘鳴(ぜんめい・ぜいめい:ゼーゼーヒューヒュー)を伴う呼吸困難を繰り返します。 

 目標: 「発作を軽く、少なく」から「発作が無い(予防する)生活」へ進歩

  喘息発作治療ガイドラインが新しくなるにつれ、治療は著しく改善しています。「発作を軽減する」だけであった治療は、「発作を起こさせない(予防)」が目標になりました。しかし、今でも重症喘息発作を起こし死に至るケースもありますので、こういった面からも日頃の適切な治療は大切です。

 診断: 喘鳴を伴う発作が繰り返される場合、家族のアレルギー歴やアレルゲン検査を参考に判定

乳幼児では、成人のように「喘鳴がみられたらすぐに気管支喘息」と診断することは殆どありません。喘鳴が出やすい年齢の内は、まず「喘息性(喘息様)気管支炎」として治療を開始します。感染症、先天性異常、発達障害、その他種々の疾患で喘鳴を伴いやすく、将来喘息になるケースもありますが多くは治癒し、識別が必要です。

 原因: 様々。 環境変化(気温・気圧など) 運動
      アレルゲン(ハウスダスト・ダニ・化学物質・動物上皮・食べ物など)

 治療:
症状に合わせた、ガイドラインに基づくプラン【基本治療+追加治療】
 医薬品:

それぞれの性質を知って 主治医と相談しながら 一緒にコントロールされた状態を目指しましょう
 種類  製品名 はたらき  備考
 DSCG吸入薬  インタールなど 新たなアレルギー症状の発現&気道炎症を抑える  
 ステロイド吸入薬  フルタイド
キュバールなど
 気道の炎症を抑え、粘膜を平常に近づける  
 ステロイド吸入薬
+β2刺激吸入薬
 アドエアなど  気道の炎症を抑える+気道を拡げる  
テオフィリン除放性剤  テオドールなど  気管支を拡げる+呼吸中枢刺激  発熱時は中止。